朝日新聞9月9日(火)朝刊記事より紹介します。
■「がんまき散らす恐れ低い」
子宮筋腫の内視鏡手術で使う装置が、筋腫が肉腫(がん)だった場合、がんをまき散らす恐れがあると米国で指摘された問題で、日本産科婦人科内視鏡学会は日本でのリスクは米国の10分の1とする調査結果をまとめた。
この装置は「モルセレーター」といい、筋腫を細かく切った後で取り出す。学会が2011年~13年に実施された内視鏡で筋腫だけを取る手術1万3545件を調べたところ、手術後に初めてがんとわかったのは4件(0.03%)だった。米国での発見率は0.28%とされる。
日本ではMRIなど手術前の検査がきちんと行われているためだという。
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ただ、うち一件でがんがまき散らされており、学会は、術前の検査と患者への説明を徹底することなどを医師に求めた。
また、販売を停止していた最大手のジョンソン・エンド・ジョンソンは、日本を含め世界的に市場から撤退することを決めた。もう1社、ドイツ製が販売されている。(岡崎明子)